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関西ウーマン 関西・祈りをめぐる物語

関西で暮らす・働く女性が発信するライフスタイルコミュニティサイト「関西ウーマン」の、「中島未月の関西・祈りをめぐる物語」で、村上和雄がインタビューを受けました。

さまざまな分野の方への取材で繋いできた「関西・祈りをめぐる物語」。
第十回は遺伝子工学の世界的権威、筑波大学名誉教授の村上和雄先生に「祈りの未来」をテーマにお話を伺いました。

遺伝子の研究を進めるうちに“人の思いが遺伝子の働きを変える”ことを確信するようになったという村上先生。現在、最先端の遺伝子工学により「心の持ち方」や「祈り」によって良い遺伝子が働くことを科学的に研究されています。

一方で、「どれだけ科学が発展しても、自然界には人間の力では不可能だと思うことのほうがはるかに多い。遺伝子暗号を解読するほどに、生命の不思議さ、人知を超えた大自然の偉大な力を感じます」と、見えるものだけでなく、目に見えないものを信じることの大切さを独自の理論で説かれています。

科学者の視点で語られる「祈り」は、命、魂、さらに地球、宇宙へと広がり、壮大なスケールの「命の物語」をお聞かせいただきました。

インタビュー記事は下記URLからお読みください。

https://www.kansai-woman.net/theme562.html

絵は自分の心を映し出す鏡 『致知』7月号

「致知」7月号 生命(いのち)のメッセージ連載・第103回目の対談は、力強い色彩をもって圧倒的な迫力で迫ってくる作品群で多くのファンを魅了するとともに、画家として四十年以上にわたって日本の美術界をリードしてきた絹谷幸二氏。その画風の原点には、生まれ育った奈良の土地柄が大きく影響しているそうです。写真の後ろには絹谷氏の代表作長野冬季五輪ポスターとなった「銀嶺の女神」が。素晴らしい色彩の豊かさと崇高さに目を奪われます。対談の一部を抜粋します。

フレスコ画とは、古くは紀元前にラスコーやアルタミラの洞くつで描かれた壁画にまで遡る古典的画法だそうです。絹谷幸二氏はこの技法をイタリアで学び、スケールの大きな鮮やかな絵画を数多く描かれています。その技法は、

絹谷 「…まず壁に漆喰を塗ります。そうすると表面に氷のような被膜が浮き出てきますので、それが乾かないうちに水で溶いた顔料で絵を描いていくと、ごく自然にコーティングされていくんですね。…壁のほうから顔料を捕まえに来る。そのためフレスコ画は顔料を新鮮なまま保つことができる画法でもあるんです。…しかも空気中の炭酸ガスが吸収されることで漆喰が石灰岩となって固まることから、植物が光合成するときと同じように我々が吐き出す炭酸ガスを吸い取ってくれているわけで、これは本当に凄いことですよ」

氏がフレスコ画を学んだイタリアには、中世ヨーロッパの趣が色濃く残っていて、日本における奈良に似ていると感じられたそうです。そしてイタリアに行って、ご自身の故郷である奈良の本当の価値に気づいたそうです。

絵の醍醐味

絹谷 「後に富士山に憧れて、晩夏から初秋の朝日に生える赤富士や、朝日が雪に当たった時に現れる紅富士などを好んで描くようになりました。…その富士山を形づくっている石灰岩や赤土といった成分が長い時間かけて水に溶け・・・川を下って、海に注がれ、それをプランクトンが食し、エビカニが摂取し、やがて人間の血肉となる。そう考えていると、富士山を描いている自分と風景とは別個のものではなく同じものだということにあるとき気がつきましてね」

村上 「私たち人間を含めた地球上のあらゆる存在を構成する元素は、すべて地球からの借り物だから同じものだと言えますね」

絹谷 「…私たち人間の体も借り物だという感覚は以前から何となくあったのですが、まさに先生のおっしゃるとおりで、私はそのことに大変感動しました」

村上 「絹谷先生はそういった感動をもって、これまでずっと絵を描いてこられたのですね」

絹谷 「画家として本来鍛えるべきはテクニックではなく、ハートなんです。本当に不思議なもので、絵というものは自分の鏡のように、ハートが映し出される。…心眼でガッと見ますと、だいたい十秒か十五秒くらいで、その絵を描いた人の心の中がパッと分かってくる。…仮にいま生きている方はごまかせるとしても、よほど心がポーンと入ってないと、三百年後に生きている人とは語り合えなくなるんですよ。これが絵の怖いところであると同時に、醍醐味であると私は思うのです」

色のある世界

絹谷 「『般若心経』には「色即是空」という言葉があって、一般的に宗教家の方は「色」というのは形だとおっしゃるんですね。つまりかたちあるものはないと。でも私はこの「色」とは色のことを指していると思うんですよ。つまり色のない世界がある。…夜の世界や…私はスキューバダイビングをやるんですけど、海面から三十メートルくらい潜るとパッと色彩が無くなる」

絹谷 「その一方で、『華厳経』などには花一輪存在することの尊さが書かれていますが、まさにそのとおりで、花というのは非常に人間に近いと思うんです。…私たちは筆と絵の具を使って絵を描いていますが、花は筆も絵の具もないのに自分の体にあれだけの色を付けている。でも彼らは決してそれを見せるためにやっているわけではなく、寄ってきた蜂や蝶を介して命を繋いでいきたいという強い思いのようなものをもっていると思うんです」

村上 「花にも心があるかという問題があって、ダライ・ラマ法王はないというんですよ。ところが日本の科学者は人間と同じような心はなくても、心のようなものがあるのではないかと言っています」

村上 「絹谷先生の作品はどれも色鮮やかですが、やはり奈良で生まれ育った影響が大きいのでしょうか」

絹谷 「そのことに関しては二十八歳の時にイタリアに留学したのがよかったのだと思っています。…ヴェネツィア駅で、列車を降りて、駅の外に出た瞬間にパッと自由な風が吹いているのを感じたんですよ。それが衝撃的で、街を見渡すとヴェネツィアンレッドや鮮やかなブルーなどの色がそこかしこに…それまでの自分は真面目、清潔、時間に正確という日本人が持っている良さを追及しているような人間で、…絵も無彩色のものばかりかいていたんですよ。ところが駅に降りた途端、それまで自分が作り上げてきた世界がパーッとほどけた。とにかく一所懸命やるだけだったのが、面白がって絵を描けるようになったおかげで、自分でもいいなって思える作品ができるようになったのが大きな変化でしたね」

村上は「環境を変えることが遺伝子のスイッチをオンにする」といいます。絹谷氏がヴェネツィア駅の外に出た時は、遺伝子のスイッチがオンになった瞬間だったのかもしれない、と感じました。目の前に鮮やかな光景が映画をみるように浮かび上がってきました。

不動明王の如く

絹谷 「最近では、大阪の梅田スカイビルに常設美術館『絹谷幸二 天空美術館』をつくりました。その一角には私の絵が3Dの大画面で展示されているんですよ。こうした取り組みは初めてのようですが、やはり芸術家というのは進取の気性を発揮して、時代の切っ先に身を置いていかなきゃいけないと思うんです。もちろんこれまで継承されてきたものを大切にするのも大事ですが、その反対のことも同時に行う。穏やかに穏やかにという中に、不動明王のごとく強い気持ちで前進していかなければいけません」

村上 「私もぜひ一度、絹谷先生の新しい挑戦を拝見しに、その美術館に行きたいですね」

撮影:山下武

スポーツで人の意識、社会の意識を変える『致知』6月号

撮影:山下武

「致知」 生命(いのち)のメッセージ 連載第102回目の対談は、陸上男子四百メートルハードルの日本記録保持者であり、オリンピックをはじめ数々の世界大会で活躍された為末大氏です。現役時代は「走る哲学者」の異名をとり、引退後も多彩な活動を続ける為末氏と村上和雄が、意識を変えることで人間の可能性が広がることについて語り合いました。対談の場は新豊洲Brilliaのランニングスタジアムです。一部をご紹介いたします。

村上 「現役を退かれた後も、会社の経営やテレビ出演、インターネットでの大学運営など、実に多才ですね。こちらの練習場も為末さんの会社が運営なさっていると伺いました。」

為末 「パラリンピック選手の義足を作る会社もやっていまして、障がいのある選手も、そうでない選手も、当たり前のように一緒に練習する風景を実現したくて、この練習場を立ち上げました。スポーツには人の意識を変える大きな力があると僕は思っています。現役を退いたアスリートの活動は様々ですが、僕はそうしたスポーツの力によって社会に何かを提供していきたいんです。」

「特に興味をもっているのは、マインドセット、簡単に言えば人の思い込みとか常識のことですけど、これが変わる瞬間です。例えば、義足を履いた幅跳びの選手がいるんですけど、健常人とほとんど変わらない記録になってきて、いずれ抜いてしまうと思うんです。そうした人間と道具との融合が当たり前になったら、世の中の常識やこれまで人が抱いてきた思い込みも大きく変わる気がするものですから、そんな新しい世界を、こういう施設を使いながらちょっと覗いてみたいんです」

「現役のころから、自分は本当はどこまでいけるのだろう、自分の限界を決めるのはなんだろうといつも考えていました。たぶん思い込みによって自分の能力にブレーキをかけている部分が大きいと思う・・・つまり思い込みとか、常識とか、自分が自分に貼っているレッテルに人間がすごく影響されているんじゃないか、というのを感じていました」

確かに多くの人は自分の心で自分の限界を勝手に決めているように思います。もし、その限界だという思い込みを外すことができれば、思いがけない力を発揮できるのかもしれません。

村上 「・・・僕は五十年前にアメリカに渡って研究活動をしたんですけど、給料は日本の十倍、教科書でしか知らない大先生に会えるという、大きな環境の変化によって遺伝子のスイッチがオンになったと思います。・・・科学には昼の科学と夜の科学があります。昼の科学は論理、理性、知性の世界。一方「ナイトサイエンス」と呼ばれる夜の科学は、感性、直観、インスピレーションで、こっちのほうが大きな仕事ができるんです。」

「ナイトサイエンス」は夜、お酒を飲んで語り合っているときにひらめく勘だそうです。そういう時は理性的なたがが外れ、常識という思い込みが消え、全く新しい発想が生まれることがあるようです。では、為末氏の陸上選手としてのスイッチを入れてくれたものとは何だったのでしょうか?

為末 「走るのはもともと早く、中学時代の百メートルのタイムは十秒六で、全国一でした。・・中学校の時の先生から、授業中にマンガを読んでいるのを見つかって、どうせ読むならと、陸上競技の運動を力学的に解説した本を渡されました。そこに書かれた、体が前に進む理屈がよく理解できて、それを自分で表現したいという思いが強くなったんです。・・・高校になって体の成長もタイムの伸びも止まってしまい、なんとか自分の工夫で勝てるものはないかと考えて、ハードルは運動能力以外のいろんな要素が絡んでくる複雑な競技なので、この世界だったらいけるんじゃないかと思って転向しました。」

為末氏はとても論理的な方だと感じました。これからのスポーツ選手はそれぞれのポテンシャルを最大限に生かすための分析力が必要なのだと感じました。それはもちろんスポーツ選手に限らず、誰でも、自分の持つ資源をよく知って、強みを生かすことが大事だと感じました。

ものごとを長く続ける秘訣について、

為末 「一番の源泉になったのが好奇心ですね。自分が本当はどこまでいけるのか、よくわからないまま終わるのが嫌で、.それを知りたいという欲求が大きかった。・・・競技成績も重要なんですけど、それとともに分からなかったことがわかるようになる喜びというのも、競技生活を続けていくうえではとても大切だと思います。」

村上 「それは科学の世界にも通じるお話ですね。アインシュタインは「あなたは天才ですね」と言われて、「いや、私は天才ではない。好奇心が強いだけだ」と答えていますが、知らないことを知りたいという欲求の大切さというのはいろんな分野に当てはまるわけですね」

為末 「何かを知るために夢中になること、そういう根源的な欲求に訴えかけることが重要で、そのためには日々何か工夫をしながら生きていくということが重要なのではないかと思います。長く陸上競技を続けてきて、最後は自分によってたつという覚悟を定められました。最後の五、六年はずっと一人で練習していたので、自分とは何か、自分はなぜこう思うんだろうかといったことをずっと考えていました。」

まさに哲学者、求道者のような姿だと感じます。

2020年の東京オリンピックに向けては、

為末 「スポーツの大きな役割って、マインドセットを変えることだと僕は思っています。東京オリンピックではかなりの選手が自己ベストを更新すると思うんですけど、そういう姿を見て、多くの人が自分にはここまでしかできないという思い込みを打開してほしい。そして世の中全体のマインドセットがよいほうに変わればいいという思いがあります。それは僕の応援するパラリンピックにも期待していることです。」

村上 「僕らはともすればメダルの数にとらわれてしまいがちですけれども、確かに為末さんがおっしゃるように、一過性の感動にとどめるのではなく、日本の未来に向けた転機にしていくことが大事だと思います」

東京オリンピックが、日本がもっと良い国に変わっていくための、エポックメイキングになってほしいと思いました。

 

祈り-天・人・地 ~見えざる世界の未知なる可能性~

映画「祈り」上映と講演会のイベントが開催されます。

関西の皆さま是非お集まりください!

【開催日時】2017年8月6日(日)11:00~17:00

【会場】大阪市立住吉区民センター大ホール

【入場料】前売8,000円 当日9,000円

【お申込み】下記(こくちーず)よりお申し込みください。

http://kokucheese.com/event/index/458906/

【お問い合わせ】Email :cosmic_drem@pure.zaq.jp 代表:川口真由美

第20回日本臨床脳神経外科学会 in 広島

平成29年7月15日(土)、16日(日)の二日間、広島市において「第20回日本臨床脳神経外科学会」が開催されます。
テーマ:「2025年問題に向けて-脳神経外科のあり方を展望する-」

http://jansc20.umin.ne.jp/index.html

7/15(土) 村上和雄 特別講演「遺伝子オンにして可能性を引き出す」

上記URLよりプログラムをご参照ください。

今回は市民公開講座での講演ではございません。

学会ご参加の皆様は是非ご聴講ください。

 

 

村上和雄 講演会 in 米子

明るい遺伝子を目覚めさせよう

~人は楽しいから笑うのではない 笑うから楽しいのだ~

(アメリカ心理学者 ウィリアム・ジェームズ)

日時:2017年6月4日(日)講演開始 14:00~15:30

雅楽演奏 13:15~15:50 開場 12:45

会場:米子市文化ホール

入場料:大人 1,000円 高校生以下 500円 (前売り) 当日券は各500円増し

主催 ガイア21米子ステーション

問い合わせ 担当 辻 聡 090-8241-1845

チケット取り扱い 今井書店本の学校 今井ブックセンター

 

一の会 村上和雄 講演・演奏会 市川町文化ホール(兵庫県)

特定非営利活動法人 一の会 設立記念特別 講演・演奏会 「空」

日時:2017年6月18日(日)13:30~18:00 (開場13:00)

場所:市川町文化センター ひまわりホール

プログラム:

第一部 13:30~15:30

村上和雄 講演会 「よい遺伝子をONにして命を輝かす」

シンポジウム 二元と一 「総てをひとつに結ぶ心の有りようを求めて…」

村上 和雄 筑波大学名誉教授

鮎澤 聡 脳神経外科医

松生 歩 京都造形芸術大学教授

谷口 富裕 一の会特別顧問 東京工業大学特任教授

大野 一道 芸術プロデューサー 一の会理事長 (総合プロデュース)

第二部 16:00~18:00

演奏会 ストラディバリウスと篠笛 東西を結ぶ地球人の立ち位置を求めて

「地球を結ぶ一の響き」

ブラームス ヴァイオリンソナタ第一番「雨の歌」より第一楽章

穀雨/山唄/三宅

夜明けの歌/魔王 他

ヴァイオリン:高雄 敦子

篠笛:立石 雷

ピアノ伴奏:中沢 玲子

歌:大野 一道

入場券:1・2部通し 前売 4,000円 1部・2部片方のみ 3,000円

当日券:1・2部通し    5,000円 1部・2部片方のみ 3,500円

チケットは「チケットぴあ」にてお求めください。全席自由席

主催:一の会 www.itsunokai.or.jp

 

 

最高の幸せは出逢いの中にある『致知』5月号

撮影:山下武

撮影:山下武

『致知』生命(いのち)のメッセージ 連載第101回目の対談は、世界を舞台に活躍するプリマドンナ・佐藤しのぶさんです。日本人でありながら、ヨーロッパの華やかな文化の粋ともいえるオペラの主役を歌われている佐藤しのぶさん。音楽一家のエリートかと思っていたのですが、意外にもお父様は銀行員でお母さまは主婦という、日本的なご家庭だったそうです。ではなぜ、文化の違いを乗り越えて、活躍することができたのでしょうか。対談の一部をご紹介いたします。

村上 「・・・オペラというのはヨーロッパ文化でしょう。そこに日本人である佐藤さんが活躍できるというのは、どんな秘訣があるのでしょうか」

佐藤 「・・・西洋人が生んだ西洋文化の華であるオペラに日本人が挑戦することは、決して簡単なことではありませんが、勤勉な日本人だからこそできることがあると考えました。言語も風習も違い、西洋の長い歴史と文化は私たちの価値観とは異なります。・・・しかし、違うからこそ、異文化を常に謙虚に注意深く検証し、努力することができると思いました。」

一人っ子で競争が苦手で、お父様からは「お前のことはよく知っているから言うけど、悪いことは言わない、おまえにオペラはむかないよ」とまで言われたそうですが

佐藤 「・・・でも、私はオペラに恋をしてしまいました。先生も、「惚れる」と遺伝子のスイッチがオンになると仰られていますね。私はまさか自分がヨーロッパに行ってオペラの主役を歌うなんて夢にも思っていませんでした。ただ、オペラってなんて素晴らしいんだろうという憧れと情熱だけでしたね。だから私にとってはヨーロッパで歌うことが頂点ではなくて、素晴らしい作品を歌うことができれば幸せでした」

「・・・日本人の私が苦労して歌わなくても、本場の人たちが歌えるわけでしょう。それなら私なんかいなくても全然構わないとよく考えます。でもその一方で、こうして生かされているからには、何か使命があるのだろうと、・・・少しでも世の中のお役に立てるよう自分を磨いていきたいなと思うんです。私、自分のためだけには頑張れないんです。・・・成功や名誉を意識した途端に、人間は本当に大切なものを失うように思います。エゴや、邪念に囚われたら終わりだ、みたいな。」

オペラに恋する!やはり「惚れる」ことはあらゆるものごとを成すための一番強い原動力なのですね。佐藤しのぶさんは素晴らしく成功されていて、とても華やかな方ですが、同時に日本人的な慎ましやかさや謙虚さをもっていらっしゃって、それがヨーロッパの方にも魅力的に映るのではないかと感じました。

佐藤 「先生のご本の中に細胞は他の細胞を助ける働きをするとありますね。それは音楽と似ていると思います。・・・ハーモニーというのは、私は音楽の世界だけでなく、人間同士が生きていくうえで大事なものだと思います。一人ひとりの考え方や思考は違っても、お互いを尊重し、力を合わせることで、想像を超える素晴らしいものを創っていくことができる。」

村上 「そのとおりですね。・・・心臓は心臓、肝臓は肝臓といったように形作られ、・・・最初からプログラムされている。しかし、心臓なら心臓、肝臓なら肝臓がそれぞれ別の働きをするためには、細胞同士が共生しなければうまくいきません。ぼくはそこに、他の細胞を助けなさいという利他の遺伝子の働きがあると思うんですよ。つまり細胞同士がハーモニーを持つためのプログラムもちゃんと書いてある。」

お二人の話から、音楽とは人間の根源的なものから生まれたものかもしれないと思いました。

村上 「・・・僕は最近になって日本人には使命があると感じることがよくあるんですが、佐藤さんは世界を見て来られて何か感じることはありますか」

佐藤 「私は、日本人は素晴らしい特性があるように感じます。・・・私たちが持っている温かさや寛容さこそ、世界の平和に貢献できるのではないかと思うんです」

村上 「・・・実際に西洋の科学技術や経済力といった理知的な面と、東洋の寛容な精神といった感性的な面を持ち合わせているのは、日本人だけですからね」

佐藤 「私が忘れられない「トスカ」の公演があります。この作品が大好きで何十回も聴かれたという外国人のお客様が、私の歌を聴いて、この作品で初めて泣いたと言われたのです。でも、どうして自分が泣いたのか分からないから私に教えてほしいと言われました。・・・もしかしたら私のヨーロッパ的ではない感受性の働きが伝わったからかもしれない、と・・・私が演じるヒロインは、皆、愛する男性のために自己犠牲を払う役目と決まっているのです。・・・オペラで愛する人のために命を捧げる女性が描かれているというのは、自己犠牲こそ、人間の行為の中でいちばん尊いことだからだと思うんです・・・その尊さを深いところで自然に感じ取って歌うことができるのは、もしかしたら私が日本人の魂を持っているからなのかもしれません」

村上 「この人のためなら死んでもいいという人に出逢えることは、ある意味その人にとって最高の幸せかもしれません。そしてそれは人だけではなく、仕事でも同じですね。この仕事のためなら死んでもいいと。」

「自己犠牲」という美徳はとても難しく、純化されたものでなくては美しいといえないものかもしれません。佐藤しのぶさんの演じるヒロインのお話から、古事記の、倭建命の妻、弟橘比売命が海に身を投げるエピソードを思い出してしまいました。佐藤しのぶさんの美しい歌を聴いてみたくなりました。

Genes for the Joyous Life (English Edition) Kindle版 Kazuo Murakami (著)

「陽気ぐらしの遺伝子」(邦題)『Genes for the Joyous Life (English Edition) 』amazon kindle版発売されました。

Known as one of the worldʼs leading genetic researchers, Dr. Kazuo Murakami, who in this book talks about his own religious background as well, draws on the latest research findings on the mind and genes to discuss a variety of issues facing the world, including embryonic stem cell research, human cloning, genetic modification technology, cancer immunotherapy, addiction, obesity and hunger, and bird flu outbreaks. The last chapter features a dialogue between His Holiness the 14th Dalai Lama of Tibet and Dr. Murakami.
(This book, being published in e-book form, presents an English translation of Yokigurashi no idenshi, published in Japan in 2007.)

― Author―
Kazuo Murakami was born on December 26, 1935, in Tenri City, Nara Prefecture. After having received his doctorate in agricultural chemistry from the Graduate School of Agriculture at Kyoto University, he became a researcher at Oregon Health and Science University. He then served as assistant professor at Vanderbilt University. In 1978, Dr. Murakami became professor of applied biochemistry at the University of Tsukuba. He attracted international attention for deciphering the genetic code of the human enzyme rennin, thought to be responsible for hypertension. In 1996, he was awarded with the Japan Academy Prize for his achievements. Currently, he serves as professor emeritus at the University of Tsukuba and as director of Bio Laboratory in the Foundation for Advancement of International Science.

https://www.amazon.co.jp/%E9%99%BD%E6%B0%97%E3%81%90%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E5%92%8C%E9%9B%84/dp/4807305204

「陽気ぐらしの遺伝子」(日本語版)は上記をご参照ください。

第23回 代替・統合療法 日本がんコンベンション

村上和雄が2017年7月8日(土)・9日(日)に開催されます、

第23回 代替・統合療法 日本がんコンベンションで講演いたします。

村上和雄の講演は7/8(土)13:10~14:10です。

お申し込みなど詳しくは下記URLをご覧ください。

http://gancon.jp/outline/

下記はHPの開催概要より抜粋です

1994年にアメリカLAの癌コントロール協会の日本支部としてスタートし、1995年に第1回目のコンベンションを開催致しました。
あれから23年、当時からボランティアの方々の献身的な貢献により毎年休む事なく続ける事が出来ていることに大変感謝しております。

癌になったら病院で治療をしてもらうことが当然とされ、病院は三大療法(手術・化学療法・放射線療法)以外は認めないことが常識となっている日本です。
しかし、癌で亡くなる人は減ることなく増加し続けています。
毎日およそ1,000人の方が癌の治療も虚しく人生を終えています。

皆様はこの現状についてどう感じられるでしょうか。

私たちは世界の代替医療の情報を一人でも多くの人に知ってもらいたい、その機会の場としてこのコンベンションを毎年開催しています。
この日本にも、自然治癒力を向上させるための様々な療法、心の傷を癒す療法に取組む医師がいます。
西洋医学を学び、実践してきた医師が三大療法以外の療法に取り組んできた成果を直接聞き、一度にたくさんの先生方から学ぶことが出来るのがこの’日本がんコンベンション’です。
自身の為に、家族、仲間、大切な人の為に、是非ご参加ください。
元気に、自分らしく生きる可能の為に。

NPO法人がんコントロール協会
理事長 森山晃嗣