『致知』連載第四回「私の研究人生を決めた「酵素レニン」との出合い」


『致知』連載中の村上和雄「生命科学研究者からのメッセージ」。十月号の

写真:致知2018.10月号より

テーマは 「私の研究人生を決めた「酵素レニン」との出合い」。研究者にとって研究テーマとの出合いは、伴侶との出合いにも例えられる、運命的なものかもしれません。村上にとってその後の研究人生を決定づけたのが、高血圧の黒幕「酵素レニン」との出合いでした。レニンの純化に世界で初めて成功し、厳しい成果主義のアメリカで、研究者としての実力と評価を確固たるものとしたのです。このままアメリカで研究人生を極めようと決めた矢先に、恩師満田先生から、「筑波大学というアメリカ的な大学を日本につくるから帰ってこないか」と言われ、村上の研究人生は新しい展開を見せます。今でこそつくば市は研究学園都市として高い知名度を誇っていますが、四十年余り前の当時は、道路も整備されておらず、一面に田んぼが広がり、食事をする場所もなかったそうです。新設された筑波大学も、実験室は完成しておらず、村上も正直「失敗したか」と、思ったようです。それでも数年すると校内の研究施設も整い、村上は「筑波大学を国際的な大学にする」という高い志をもって、教育・研究と大学管理職の仕事にその情熱を傾けていくのです。      写真の村上和雄の目ぢからがすごい!